「平和カルタと作品展」&「写真家 中村昭夫 遺作展」
地元の山陽新聞社の取材(一日目)記事の効果で来場者が増え、誠にありがたい事に来場者は延べ281名にもなりました。新聞記事が「写真家 中村昭夫 遺作展」を見出しにしていた事もあり、遺作展目当ての方が殆どのようでもありました。「倉敷9条の会」の呼びかけ人の一人でもあられた中村昭夫さんの知名度と人脈に改めて感心させられました。「平和カルタ」に興味を示す方は、残念ながら少数派だったような気がしました。それでも、一部の方が熱心に観てくださり、気に入った句の前で、「この通りだ」、「よう言ってくれた」と、膝を打って感心しきりの様子でした。中には、腕を組んだまま「ようわからん」と解説を求められる場面もありました。又、カルタによって終戦後の辛い思い出がよみがえり、「ぜひ一句書きたい」と、投句をされた方もありました。もちろん、中村さんの遺作を見た後、立止まってくれる方もたくさんいました。静かに見入っている姿に、それなりの反応がでていたように思います。カルタに託した我々の思いが、きっと届いたに違いありません。
2009. 2.22 「平和カルタと作品展」&「写真家 中村昭夫 遺作展」作品詳細
≪平和カルタ読札一覧≫
あ 赤紙は 二度といらない 欲しくない
い いつまでも あると思うな 自由の世
う 生まれ来し 戦時のことを 語りつぐ
え 選びたい ノーベル賞に 九条を
お おろそかに せし一票を 悔いる今
か 改憲で 泣くより 護憲の 汗流せ
き 九条を 懐かしむ世に したくなし
く 軍事費を 削れば平和 作れます
け 元気です 平和憲法 守るため
こ 子や孫の 世に手渡そう 非戦のバトン
さ サイレンも ラッパも平和な 野に似合う
し 信じよう 言葉の力 軍備より
す 好きな人 平和を熱く 語る人
せ 政治とは 憲法生かす 仕事です
そ その道は いつか来た道 恐い道
た たらちねの 母の心ぞ 九条は
ち 地球人 武装平和に 慣らされて
つ 連なりて 戦火を阻む 輪とならん
て 手伝だわぬ 加担もすまじ 非暴力
と 飛ぶハトに 国境はなし 空一つ
な 泣いてます 戦火の中で 子どもたち
に にくしみの 連鎖を断とう 九条で
ぬ 抜き足で 忍び寄り来る 徴兵制
ね 年輪を 経るほど輝く 九条は
の のりません もっともらしき 改憲に
は 初夢に 見ました核の ない世界
ひ 広げよう 戦争放棄 世界へと
ふ 紛争に 死の商人が ほくそ笑む
へ 兵器にて もうけ企む 大企業
ほ ぼろぼろに されても九条 希望の灯
ま 曼珠沙華 戦死者の墓 避けて咲く
み 民族を 超えた英知が 九条に
む 無理通し 道理ひっこむ 改憲論
め 芽を伸ばし 世界を覆わん 平和主義
も もうよそう 好戦国への 追随は
や 優しさが 憲法守る 力です
ゆ 揺らげまい 非戦の決意と 信念と
よ 世を照らす 聖火と燃えん 我が九条
ら ラブ・アンド・ピースの心で 投票す
り 陸・海・空軍 すべての戦力 持ちません
る 累々と 平和のいしずえ 子や孫に
れ 歴史とは 未来を拓く 鏡です
ろ 老壮青 脈々つなぐ 不戦の誓い
わ 我が国は 戦争しないと 決めてます
≪中村昭夫氏展示作品≫
中国山地冬景色(苫田郡鏡野町)
北庄の朝霧(久米郡久米南町)
ソバの花咲く草間高原(新見市)
高梁川の暮色(倉敷市)
片上湾と日生諸島(備前市)
王子ヶ岳と大槌島(玉野市)
瀬戸の名月(玉野市)
阿曽の集落(総社市)
≪その他の展示作品≫
色 紙 室山貴義
絵 画 阿部省三 江草昭治
織井ふじ枝 川崎泰子
藤原ともえ 秋山啓子
相馬潤子 門井恕子
奥田さが子 和田堯子
写 真 大森久雄 石井和子
絵手紙 坂田典子 ほか
色 紙 長谷川清(遺作)
絵 画 馬渕ゑん(遺作)