満席の盛況.感激的な集いに
「倉敷9条の会」結成総会開く

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  文化の町倉敷には、憲法9条が良く似合う」。「倉敷九条の会」結成の集いは、05年10月2日(日)13時30分より、倉敷市民会館第一会議室で開かれました。会場には時間前から続々と参加者がつめかけ、用意した300席が足りなくなる盛況となりました。

自衛隊が必要と思う人も、一緒に運動を!

 総会は呼びかけ人の室山貴義さん(倉敷市文化連盟会長)の司会ですすめられ、室山さんは「今でも自衛隊を海外に出している。憲法9条がなくなったらどうなるか、素朴な恐怖です。戦争の怖さを知るわれわれは放ってはおけません」とあいさつされました。

 会場からは「私は自衛隊は必要だと思う。それでも『会』に入れますか?」という意見も出され、
 またそれに対しては
「この会の目的(憲法九条を守る)に反しなければ、大丈夫だと思います。」
 「むしろ、自衛隊は必要だけど、九条を変える必要はない、という人ともいっしょに運動をやっていきたい」という意見もだされました。
 あとで参加者からは「この種の集会では珍しく議論になった。私はいい議論が出来たと思う。さすが倉敷の文化なのだろうか。」という感想も出されていました。

講演の早乙女さんも、『倉敷九条の会』に感激

 この日は作家の早乙女勝元さんがわざわざ東京から駆けつけてくださり、憲法9条の伝書鳩にある作家の体験からー』と題して記念講演をされました。

 早乙女さんは冒頭に「軍隊のない国コスタリカ」を映写、「こんな国もあるんですよ。」と前置きをされ、続いて85分間にわたって講演されました。

 『ご自身が12歳で体験した東京大空襲から戦争の悲惨さを見てきたこと。現在の憲法制定から60年間、9条のおかげで終戦直後は20〜30台だった平均寿命が今や70〜80台へと延びていること。世界の戦場になった現場を訪ね、その証言を本にしてたくさん記録したこと。コスタリカのみならず今平和を守り努力している国々のこと。そして九条が崖っぷちに立たされている今こそ、平和を宝と願う大きな輪を作って守ることこそが重要だということ』などをていねいに味わい深く語られました。

 最後に早乙女さんは「この『文化の町倉敷には憲法九条が良くにあう』というスローガンには文化的センスを感じます。今日もこのようにたくさんの方が集まられ、皆さんの持っている郷土を愛する気持ちと、平和への気持ちはすばらしい。」と語られ、倉敷の『九条の会』発足に逆に感激された様子でした。そして会場は講演の最後まで立つ人もなく、多くの人があとかたずけを手伝うなど、終始感激的な集会になりました。

 閉会後、『会』入会の受付にはたちまち行列が出来、事前入会の人をあわせて、会員は当日までで200人を突破、さらに増え続けています。(2005,10)

 

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